朝から衝撃的なニュースが飛び込んできましたね。
なんと、あの平昌(ピョンチャン)オリンピック、フィギュアスケート金メダリストのロシアのザギトワ選手(17)が選手活動をしばらく休止する旨を発表したのです。
ザギトワ 活動の一時停止を発表 事実上の現役引退か #nhk_news https://t.co/5hNX8jl0v7
— NHKニュース (@nhk_news) December 13, 2019
まだ若干17歳なのに、この時点で休養を発表する理由や原因は何なのでしょうか?
今回は、ザギトワ選手が休養宣言をするに至った理由や原因を調査していきます。
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アリーナ・ザギトワ選手の活動停止
ザギトワ選手がロシアテレビ局にメディア出演し、休養を発表しました。
実際の映像は下記になります。
メディア出演し休養を発表するザギトワさん。https://t.co/AwsneAY4he
美しい。。。 pic.twitter.com/jlJFwB1vqc
— 晴夜 (@azayakanablue) December 13, 2019
日本語ではないので、分かりにくいですが、本人から「休養」という言葉が発せられたのは間違いありません。
ザギトワ 活動の一時停止を発表 事実上の現役引退か #nhk_news https://t.co/5hNX8jl0v7
— NHKニュース (@nhk_news) December 13, 2019
活動停止の主な理由はモチベーション低下
ザギトワ選手自身、活動停止の主な理由はモチベーションの低下だ、と述べています。
ザギトワ選手は13日にロシアのテレビ番組に出演し、今月末に開催されるロシア選手権に出場しない考えを示しました。「試合に出場したいという気持ちがまた戻るといい」などと話していて、モチベーションが低下したことを活動休止の理由としています。ただ、「今までのペースではないが、練習は続けたい」として完全な引退は否定しました。ザギトワ選手はここのところ不調が続いていて、今月にイタリアで行われたグランプリファイナルでも最下位でした。
また同時に、『練習は続ける』として引退は否定しています。
しかし、引退は否定しているにも関わらず、日本の多くの報道機関は、「事実上の引退」と述べています。
ピョンチャンオリンピックの金メダリスト、ロシアのザギトワ選手がスケート選手としての活動を一時停止すると発表し、事実上の現役引退と受け止められています。
本人は一言も「引退」という言葉を使っていなく、しかも練習は積んでいくというのに、『引退』と捉えられるのは何故でしょうか?
事実上の引退と捉えられる理由
ザギトワ選手が「休養」という言葉を使ったにも関わらず、事実上の引退と捉えられる理由は下記が挙げられます。
- ジャンプ偏重の採点基準では限界を感じた
- 4回転ジャンプを跳べず、技術や演技構成では追いつかない現実
- 輩3人がGPファイナルで表彰台独占したことの焦り
- 今季のグランプリファイナルで最下位
モチベーション低下に繋がったのは、間違いなく今季のグランプリファイナルで不調に終わったことが影響しています。
今年のジャパンオープン後のインタビューでは、4回転ジャンプが無くても、スケーティング技術を最大限に高めることで、女王の威厳を保とうとしていたことが分かります。
「今シーズンは、クリーンな滑りがしたいと思っています。難易度の高いジャンプに挑戦しながらも、ステップ、スピンの技術を高めて」
10月のジャパンオープンが終わったあと、女王はそう言って口の端を引いて笑みを洩らしていた。
―4回転時代がやって来ているが。
記者からの質問に、彼女は背筋を伸ばしたまま、少しも動じずに答えている。
「私は単純に、フィギュアスケートを楽しみたい。昨シーズンに比べ、いい仕上がりになってきています。技術的な問題でしょうか。昨シーズンは(成長期で体が急激に大きくなって)自分の手足が動いているときにどこにあるかわからない、という感覚で。その調整にコーチと苦しんだ時期がありました」
引用元:sportiva
このようにGPファイナル前は、制覇への意気込みを語っていたザギトワ選手ですが、結果は最下位に終わりました。
なので、その落胆ぶりは相当なものだったはずです。
4回転ジャンプを跳べなくても、技術や演技構成で勝負するという彼女の目論見は見事に崩れ去りました。
加えて、4回転ジャンプという武器を持っていない彼女にとっては、年齢的なハンディを克服する武器も残っていないと感じたのは無理もありません。
"今までのペースではない”の意味は?
彼女のインタビュー内容の中で印象的な言葉が「今までのペースではないが、練習は続けたい」という部分です。
”今までのペースよりも低くなる”ということは、逆に成長著しいフィギア界にとって、もう女王返り咲きは難しいと捉えられていることと同義です。
逆に、今季のGPファイナルで最下位に終わったことから、今までのペース以上でなければとても太刀打ちできるものでも無いでしょう。
ジャンプ偏重の採点がザギトワを休養に追いやったか?
女性にとって、フィギアは体型変化の戦いでもあります。
ザギトワ選手自身も、昨年は成長期で体が急激に大きくなり、自分の手足が動いているときにどこにあるかわからない、という感覚に陥ったと告白しています。
このような体型変化と共に、ジャンプも跳び辛くなるのは当たりまえです。
少し前には、あのロシアの先輩であるメドベージェワ選手も体型変化に苦しんだ経験を持っています。
加えて、ここ最近のジャンプのレベルが異次元に高くなってきたことも挙げられます。
女子も4回転時代に突入したと思えば、既に3種類の4回転ジャンプを跳ぶトゥルソワ選手が出てきたり、それも3つも4つも飛べないと勝てない時代になりました。
女子だけではありません。男子も4回転は当たり前で3つ、4つ飛べないと勝てませんし、且つ4回転半時代が近づいてきています。
ただ女子に関しては、3回転半で注目を集めた紀平選手が昨年のGPファイナルで優勝したかと思えば、今年は一気に複数の4回転ジャンプを複数跳ぶシェルバコワ、トゥルソワ選手が出てきました。
それでも優勝できなかったことを考えれば、女子フィギアは一気に異次元のレベルまで加速したという表現が正しいかと思います。
これは何を意味するかというと、4回転を跳べるぐらいの発達が未熟な体型の選手でないと、もはやトップレベルでは戦えないということを指していることと同じです。
体型が成熟してしまえば、もはや4回転を跳ぶことは難しいことは、先のメドベージェワ、ザギトワ選手他、多くの先輩スケーターが証明しています。
同時に、15歳から17歳がピークであり、それ以降は引退に追いやられるといった現実を突きつけられているようなものです。
17歳で引退は、競技者としてどうかと思うので、この辺はレベル分けなどの区分けが必要かもしれませんね。
活動停止に関する口コミ
「事実上の引退と受け取って」いるのはどなたでしょうか?ザギトワ選手は当面、試合に出ないと言っているだけで、練習は続けるとのことですが。「引退か」と憶測で伝え、外堀を埋めるのはフェアではないと考えます。
— 桃象@リハビリ中 (@DreamofPinkElep) December 13, 2019
ロシア🇷🇺において活動停止は何を意味するのか……ドーピング問題でロシア🇷🇺は主要大会4年間出場停止が決定。
辛い判断だったのかも…— g4.hm1231 (@g4_hm1231) December 13, 2019
体型が変わるお年頃はみんな苦労するよね
あの浅田真央さんだってスランプになった時期があったよなぁそれを乗り越えてトリプルアクセル飛んでたんだから凄いよ
— みーたん☆ムーミン谷3丁目 (@mieeeeeeeetan) December 13, 2019
ジャンプ偏重のフィギュアがだんだんつまらなくなってきた。まさにフィギュアスケート崩壊の危機。
なぜ17歳で引退しなきゃいけない?
4回転が国家の命題なのか?
それならSPなんかなくしてジャンプだけの競技にすればいい。— tao🐾BE KOBE (@be_kobe2019) December 13, 2019