Amazonが7月8日から『置き配』を始めました。
この置き配は、配達場所として以前のような宅配ボックスだけでなく、ガスメーターボックス、自転車のかごなどを置き場所として指定することができます。
しかもサイン不要なので、注文者にとっても配達車にとっても手間を減らせる方法として注目を浴びています。
しかし便利である一方、盗難リスクや雨に濡れる可能性もあるため、リスクを考えながら選択する必要性があります。
今回は、置き配のやり方と盗難時の責任リスクについて説明していきます。
インターネット通販大手のアマゾンジャパン(東京)は8日、宅配荷物を玄関横など指定場所に置いて帰る「置き配」を開始したと発表した。再配達業務を減らせるほか、顧客も再配達依頼などの手間が省ける。東京や神奈川、愛知、福岡など大都市圏の一部地域で、順次拡大を目指す。
注意点
置き配とはAmazonが発送し、一部のデリバリープロバイダの配送業者が配達する商品を、在宅・不在に関係なくガスメーターボックスや玄関前、車庫など指定された置き場所に置いていく配達方法です。
現在運用を開始している地域は、東京や神奈川、愛知、福岡など大都市圏の一部地域のみです。
置き場所に置いていくだけなので、当然サインも不要で日中不在にしていることが多い方におすすめの配達方法となっていますが、盗難リスクや雨に濡れてしまう危険性もあるので、置き配のご利用は十分に考えてから行うようにしてください。
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Amazonの置き配のやり方(スマホ版)
設定方法は至って簡単です。以下に手順を示します。
- 注文内容の確認、変更画面を開いて「置き配指定」を選択
- ドロップダウンメニューから希望する置き配場所を指定する
- 注文を確定する
この3手順で終了です。
注文後の置き配指定
また、注文前だけでなく、注文後でも商品が届く前なら何時でも置き配指定を行えます。
サービス対象商品の発送後に届くお知らせメールやプッシュ通知などから、配送状況確認画面に移動して「置き配指定」を設定します。
プッシュ通知をクリックすると、配送状況確認画面に移動します。
その後、『置き配指定』を選択します。
置き配指定を選択すると、ドロップダウンメニューが表示されるので、任意の場所を選択します。
Amazonの置き配のやり方(PC版)
PCでも設定方法はスマホと同じで簡単です。
7月8日から商品の注文内容確認画面にて、「置き配指定」が選択できるようになっています。
- 注文内容の確認、変更画面を開く
- 「置き配指定」を選択
- ドロップダウンメニューから希望する置き配場所を指定する
なお、一度置き配場所として指定すると、その置き配場所はお届け先住所の情報として、次回以降の注文時にも自動的に適用されるようになります。
次回の購入時に置き配を希望しない場合は、「置き配を利用しない」にチェックをしてください。
詳細は、Amazon公式ヘルプ「置き配指定について」に記載されていますので、よく読むようにしてください。
注文後の置き配指定(PC版)
こちらもスマホ版と同様に、商品の発送後でも配送前ならば”注文内容確認画面”にて置き配指定が可能です。
上記画面の注文履歴から「置き配指定」ボタンをクリックして、任意の場所を選択してください。
置き配指定の場所について
◼宅配ボックス
宅配ボックスが設置されている住所に住んでいる方は、迷わず宅配ボックスを選択することをお勧めします。
なぜなら、施錠のかかった宅配ボックスなら盗難リスクを最小限に抑えられるからです。
また、戸建ての家であっても宅配ボックスを設置することは可能ですし、近くのスーパーやドラッグストアにも宅配ボックスが設置している箇所はあるので、この機会に検討して見ると良いでしょう。
◼ガスメーターボックス
宅配ボックスが無い方は、ガスメーターボックスが次にお勧めです。
何故なら、外目では見えない場所で且つ、知らない人が容易に開けることは難しいからです。
なので置き配場所として指定しても盗難リスクは抑えられます。
実はガスのメーターボックスに置いていく配達方法はデリバリープロバイダの定番のやり方で、それだけ盗難リスクが低いということが業者の間では有名だったのです。
それが今回から、置き配によって正式な配達方法として指定することも可能になりました。
◼玄関
宅配ボックスの設置が無い方や、ガスメーターボックスに入れておくことに抵抗感がある方は、置き配で玄関前を指定することが可能です。
ただし、当然のごとく、人目に付きやすいので、盗難のリスクが高くなります。それに雨天の場合は荷物が濡れる可能性もあるでしょう。
玄関前を指定するかどうかはよく考えて選択するべきです。
◼自転車のかご
意外ですが自転車のかごもまた、置き配指定できる場所になっています。
しかし、こちらは人目に付きやすいだけでなく、屋根が無い場合も多いので雨に濡れる可能性も高まります。
玄関と同様に、他の選択肢がない場合に、最終手段の場所として指定しましょう。
ただ、アパートやマンションなどの集合住宅の場合、自転車が多くあってどれが注文者の自転車か分かりにくい場合があります。
その際は、玄関前など別の場所を選びましょう。
◼車庫
一軒家などで自宅に車庫があるような住宅であれば、置き配場所で車庫を指定することもできます。
車庫は受取人宅の一部なため、外部の人間は侵入すること自体が不法侵入に当たるので盗難リスクも抑えられます。
また、雨天であっても屋根付きの車庫であれば濡れてしまうこともないので、上記した玄関や自転車のかごよりもおすすめの置き配場所となっています。
◼建物内受付/管理人
これは、置き配指定する前から可能だったのですが、配達場所が会社の事務所や寮などの場合は、建物内受付や管理人に渡すという置き配指定も可能です。
まぁ実際これが出来るのであれば最初から置き配指定の必要性は薄いのですが、宅配者にとっては、事前に管理人に渡すと分かっていれば迷うことなく渡せるので、手間と時間の軽減につながりますね。
もちろん、人や建物内の保管場所に置くため、盗難リスクは低く、可能であればお勧めですね。
置き配ができない商品
Amazon置き配サービスでは、置き配出来ない商品について下記の説明が記載されています。
置き配指定を設定してもご利用いただけない場合について
下記のケースに該当する場合は、「置き配指定」を設定してもご利用いただけませんのでご注意ください。
- 郵便ポストに投函可能な梱包で発送された商品
- 置き配に対応していない配送業者が商品を配達する場合
引用元:置き配指定について
つまり、そもそも郵便ポストに投函可能な梱包で発送された場合は、置き配場所ではなく郵便受けへの投函で配達完了となります。
また、置き配を希望した場合でも、置き配に対応していない配送業者が配達した場合は、置き配が行われずに通常通りの対面手渡しとなります。
勿論不在時には、従来通り不在連絡票だけが郵便受けに入れられ、持ち帰りとなってしまいます。
尚、重要な点として、置き配でガスメーターや車庫、自転車などを指定した場合は、当然配達人が敷地内に立ち入ることを許可したこととなります。
当然、オートロックのマンションであっても配達人はマンション敷地内に入ってきてしまうので、セコムや住宅警備システムについては、配達人へ配慮するようにしましょう。
置き配の盗難時の責任リスク
実は置き配指定がガスメーターボックス、車庫などの屋外になったとはいえ、盗難リスクはそれほど高くなってはいません。
何故なら、基本配達指定されている場所は、あまり外目に付きにくい場所であり、且つ外部の人間が立ち入りにくい場所だからです。
置き配で荷物が見当たらないケースの多くは、家族が屋内にしまったり、本人が指定したことを忘れてしまったことが1番の理由です。
まず荷物が見当たらない場合は、家族に連絡してみたり、注文履歴から置き配指定を再確認して見ると良いでしょう。
万が一、荷物が盗難されてしまった場合は?
しかし、万が一置き配で玄関先などに配達を希望していた荷物が盗難されてしまった場合もあるでしょう。
その時は、まずAmazonのデリバリープロバイダの問い合わせ電話番号に連絡し、盗難された旨を伝えて下さい。
デリバリープロバイダの問い合わせ電話番号は、Amazonのヘルプページ「配送業者の連絡先」に記載されている0120-130-661です。
このデリバリープロバイダというのが、今回の置き配指定を利用することができる業者です。
そしていずれの配送業者であっても、置き配指定に関する問い合わせは上記番号から問い合わせる形となっています。
他にもAmazonのカスタマーサービスにチャット・メール・電話などで問い合わせてみる方法もあります。
これ等に問い合わせた結果、盗難された旨とその状況について詳細に伝えることで商品再送などの対応をとってもらえます。
盗難に遭ったり雨で商品が破損したりすれば、再配達や返金など個別に対応する。