現代のテニス界には、フェデラー・ナダル・ジョコビッチと実力が飛び抜けた選手が3人存在する。
しかも3人とも、オープン化以降50年の歴史があるテニス界から見て、史上最強と言われる程の実績と安定した実力を持ち合わせている。
一体、この3人の中で"史上最強"に相応しいのは誰か?
そんな永遠の議論に終止符を打つべく、明確な基準と数字から、"最強"の選手を選出してみた。
また、この時代がいかにテニス界にとって、スペクタルでファンタスティックな時代なのか、記録を辿りながら、3人の軌跡を追っていく。
(下に続く)
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最強を決める基準
明確な基準が示されているわけではないが、多くの公式では、4大大会の優勝回数、シングルス1位在位記録、マスターズ優勝回数の3つが最強を決める基準として用いられている。
何故なら、多くの選手は、4大大会やマスターズの優勝と、そしてシングルス1位を目指すためだ。
正確に言うと、最もポイントがもらえる4大大会、次にポイントが多いマスターズの優勝を目指しながら、加算されたポイントでシングルス1位を目指すといった方が正確かもしれない。
それでも、単純に4大大会やマスターズの優勝を夢見る選手も多いので、この3つの記録が"最強"を決める基準として有力なのは間違いないだろう。
他にも、シングルス優勝数や勝利数などが挙げられるが、それは4大大会優勝やシングルス1位になる過程で自然と積み重なっていくものであり、"最強"を決める基準としては、少し優先順位が下がるだろう。
それでも重要な記録であることには変わりはないが。
では何故、この3つの基準が有力となるのか、1つ1つ掘り下げてみよう。
4大大会の優勝回数
まず4大大会は、全ての選手が優勝を目指す夢舞台であること。そして、現役の最上位の実力者が、怪我などの理由を除いて必ず出揃うため、真の実力No1が決定する大会であるためだ。
トップ選手であればあるほど、コンディションも4大大会に合わせてくるので、"最強"の基準にすることに疑いの余地は無い。
それに、下位の選手であってもこの大会に出るだけでステータスに繋がるため、手を抜くことは一切ない。
4大大会が、どれ程重要な位置付けか?それは高校野球で言えば、甲子園だし、サッカーで言えば、チャンピオンズリーグのようなものだ。
即ち、その年の最強を決めるトーナメントの1つであることが分かって頂けるだろうか。
テニス4大大会男子シングルス優勝記録 ※2022年全豪OP終了時点
選手名 | 回数 | |
---|---|---|
1 | ラファエル・ナダル ※ | 21 |
2 | ロジャー・フェデラー※ | 20 |
3 | ノバク・ジョコビッチ ※ | 20 |
4 | ピート・サンプラス | 14 |
5 | ロイ・エマーソン | 12 |
6 | ロッド・レーバー / ビョルン・ボルグ | 11 |
まず、4大大会の優勝記録数であるが、遂にラファエルナダルが多くの困難を乗り越え、4大大会21勝を成し遂げた。
ロジャー・フェデラーや、ノバク・ジョコビッチ はNo2に後退したが、彼等もまだまだ現役であり、更に優勝回数を伸ばす可能性が残されている。
オープン化以降50年も経つというのに、上位をこの3人が占めるとうのは、何という時代だろうか。
優勝回数に関しては、まだまだ変動するかもしれないので、これで最強は誰か?と決めることは、少なくとも現時点ではできないだろう。
シングルス1位在位記録
そしてもう1つは、シングルス1位在位記録である。これは、いかにトップの実力を長年維持したかという指標で用いられる。
いくら4大大会で勝ったとはいえ、それが1回きりだったり、もしくは他のライバルが別大会でポイントをより多く加算していれば、1位にはなれない。
逆に1位になれたとしても、その実力が短い期間だけであれば、1位の在位期間はとても短いものになるだろう。重要なのは、その実力をどれだけ長い期間、維持したのか、という点も重要なのである。
歴代シングルス1位在位総週記録 ※2022年全豪OP終了時点
選手名 | 回数 | |
---|---|---|
1 | ノバク・ジョコビッチ ※(2003~) 現役16年目 | 345 |
2 | ロジャー・フェデラー※(1998~) 現役21年目 | 310 |
3 | ピート・サンプラス(1988~2003) 現役生活16年間 | 286 |
4 | イワン・レンドル(1978~1994) 現役生活17年間 | 270 |
5 | ジミー・コナーズ(1972~1996) 現役生活25年間 | 268 |
6 | ラファエル・ナダル ※(2001~) 現役18年目 | 209 |
そもそも1968年のオープン化以降、テニスの歴史の中で1位になった人物はたったの26人しかいません。
1位になること自体、凄いことですが、その中でも1位在位記録が最強の有力な参考記録となります。
中でもジョコビッチは現役でありながら、同じ現役のフェデラーの記録を抜き、1位在位記録のトップを更新しました。※現在も更新中
この記録だけでも、ジョコビッチ、そしてフェデラーもいかに凄く飛び抜けた存在かが分かります。
さきがけの存在であるフェデラーに触発され、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチも彼に追いつけ、追い越せの精神で実力を極限まで磨き上げてきました。
その結果、この3人は同時代でありながら1位在位記録の歴代6位までに全員食い込んでいます。
これは、どれだけこの時代が、彼等によって独占されてきたかを如実に示すものです。いかに今の時代がフェデラー時代と呼ばれる程、スペクタルな年代かが分かるでしょう。
しかし、4大大会優勝回数と比べると、ラファエル・ナダルは1位在位記録が伸び悩んでいるように見えます。
これは、彼自身が怪我をすることが多く、4大大会やマスターズへの出場を断念せざるを得ない時期が度々あったためです。
なのでせっかく1位になっても、怪我でポイントを加算できず思うように維持できなかったと見るべきです。
マスターズ優勝回数
最後にマスターズ優勝回数だが、これはポイントやトーナメント数こそ4大大会より少ないものの、ランキング上位選手に参加義務※があること、そして年間開催回数が9回あることから、いかにコンスタントに実力を発揮してきたかという点で重要視される。
いくら4大大会優勝やシングルス1位を目指すといっても、やはり毎回勝てるわけではないし、年によっては自身の好不調の波もある。場合によっては怪我で出られないことも少なからずあるだろう。
そういった場合、マスターズなら開催回数が多く、場所もより各世界都市で行われるため、選手も安定した実績を残しやすいと見られている。もし最強であるトップ選手ならば、どこかの都市で毎年優勝できるほどの実力を持っているはずだ、という見方が少なからずできるのだ。
マスターズ1000優勝回数記録 ※2021年11月パリマスターズ終了時点
選手名 | 回数 | |
---|---|---|
1 | ノバク・ジョコビッチ ※ | 37 |
2 | ラファエル・ナダル ※ | 36 |
3 | ロジャー・フェデラー※ | 28 |
4 | イワン・レンドル | 22 |
5 | ジョン・マッケンロー | 19 |
6 | ジミー・コナーズ / アンドレ・アガシ | 17 |
こちらは、ジョコビッチが現役でありながら、優勝回数を史上最多の37回に伸ばしています。
先ほど1位在位記録と合わせ、マスターズ優勝回数も最多となると、最強説GOAT(Greatest of All Time)に一番近いのはジョコビッチかもしれません
ラファエルナダルに関しては、怪我で1位記録が伸び悩んでいたと記載しましたが、彼がフルコンディションであれば、出場した大会では高い確率で優勝を成し遂げている証拠です。要は怪我さえ無ければ、彼は1位であり続けられた可能性が高く、そして実力も安定していると見るべきでしょう。
勿論、僅差でロジャーフェデラーも続いており、彼等3人は実力が飛び抜けた状態で、安定した実力を発揮してきたことが分かります。
生涯グランドスラム
テニスの4大大会全てを現役中に制覇することを"生涯(キャリア)グランドスラム"、また1年の内に全て達成した選手を"年間グランドスラマー"と呼ぶが、こちらも多くの選手が目標とする記録だ。
しかし"最強"を決める基準としては、既に達成者が8人いることから、難しいだろう。
- フレッド・ペリー(イギリス) 1934年~1936年
- ドン・バッジ(アメリカ) 1938年※初の年間グランドスラマー
- ロッド・レーバー(オーストラリア) 1962年,1969年※2度の年間グランドスラマー
- ロイ・エマーソン(オーストラリア) 1961年~1964年
- アンドレ・アガシ(アメリカ)1992年~1999年
- ロジャー・フェデラー(スイス)※現役 2003年~2009年
- ラファエル・ナダル(スペイン)※現役 2005年~2010年
- ノバク・ジョコビッチ(セルビア)※現役 2008年~2016年
生涯(キャリア)グランドスラムの中で、ドン・バッジ氏とロッド・レーバー氏は年間グランドスラムを達成しており、ロッド・レーバー氏に至っては、1968年のオープン化以降、初めて年間グランドスラムを達成した偉大な選手です(1969年)。
レーバー氏は、1962年のオープン化以前にも年間グランドスラムを達成しており、仮に彼がプロ転向した1963年からオープン化が始まっていれば、とんでもない記録になったことは間違いありません。
また、ノバク・ジョコビッチに関しても、2015年全米~2016年全仏まで、年をまたいでグランドスラムで4回連続優勝(ノバクはジョーカースラムと呼んでいる)を飾っており、年間グランドスラムに限りなく近い形で達成した選手とみなしても良いでしょう。
こうしてみると、ロッドレーバー氏もノバクジョコビッチ氏も、彼らが全盛期においては、どのサーフェスにおいても誰も敵わないほど最強だったという証拠です。
ダブルグランドスラマーは現れるか?
見方を変えると、グランドスラムを2周する"生涯ダブルグランドスラム"も有力なGOAT論に付け加えるべきです。
1周は出来ても、2周は難しいのではないか。。。
そう、事実、ダブルグランドスラムを達成したのは、現役である、ジョコビッチ、そしてラファエルナダル、たった二人です。
これは有力な参考基準となります。
※ロッドレーバー氏は2度の年間グランドスラムを達成していますが、1962年はオープン化前のため、テニスの歴史ではオープン化以降の記録が参考にされます。
そのため、GOAT論は、ジョコビッチ、とラファエルナダルの両者が一歩リードしていると考えても良いでしょう。
特にラファエル・ナダルに関しては、怪我の影響もあり、もはや全豪タイトルの獲得は難しいと言われていた矢先の2022年タイトル獲得でした。
こちらは別記事でまとめてあるので、合わせて読んで頂けると幸いです。
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【悲願成就】ナダルが達成したダブルグランドスラム その偉業の凄さとは?
その他の有力な記録保持者
長い期間で"最強"を決めようとするならば、避けて通れないのが、シングルス優勝数やマッチ勝利数でしょう。
こちらも重要な参考記録となるはずですので、記録をチェックしていきます。
歴代シングルス優勝数 ※2022年全豪OP終了時点
選手名 | 回数 | |
---|---|---|
1 | ジミー・コナーズ(1972~1996) 現役生活25年間 | 109 |
2 | ロジャー・フェデラー※(1998~) | 103 |
3 | イワン・レンドル(1978~1994) 現役生活17年間 | 94 |
4 | ラファエル・ナダル ※(2001~) | 90 |
5 | ノバク・ジョコビッチ ※(2003~) | 86 |
6 | ジョン・マッケンロー(1976~1992) 現役生活17年間 | 77 |
歴代シングルスマッチ勝利数 ※2022年全豪OP終了時点
選手名 | 回数 | |
---|---|---|
1 | ジミー・コナーズ(1972~1996) 現役生活25年間 | 1274 |
2 | ロジャー・フェデラー※(1998~) | 1251 |
3 | イワン・レンドル(1978~1994) 現役生活17年間 | 1068 |
4 | ラファエル・ナダル ※(2001~) | 1038 |
5 | ノバク・ジョコビッチ ※(2003~) | 985 |
6 | ギリェルモ・ビラス(1970~1989) 現役生活20年間 | 951 |
7 | ジョン・マッケンロー(1976~1992) 現役生活17年間 | 881 |
こちらは、全選手を通してみると、ジミー・コナーズが共に1位に輝いています。しかし、僅差で現役であるロジャー・フェデラーが迫っており、現在でも特に衰えも見せていない為、記録を更新するのは時間の問題でしょう。
それ以外の選手でも、ラファエル・ナダルやノバク・ジョコビッチにも、ジミー・コナーズを捉えるのは現実的かと思えます。怪我や不調に陥る期間が長くなければですが。。そのうえで、もしかしたら、ロジャー・フェデラーが更新した記録を他の2人が更に塗り替える可能性も残されてますね。
ATPファイナルズ優勝回数 ※2022年全豪OP終了時点
選手名 | 回数 | |
---|---|---|
1 | ロジャー・フェデラー※ | 6 |
2 | ノバク・ジョコビッチ ※、イワン・レンドル、ピート・サンプラス | 5 |
4 | イリ・ナスターゼ | 4 |
6 | ジョン・マッケンロー、ボリス・ベッカー | 3 |
ATPファイナルズの優勝回数も有力な優勝回数だ。
年間を通してポイント上位者8人しか出場できない同大会は年間を締める最後の大会として、多くの選手が鎬を削る。
この大会に優勝すれば、文字通りその年の最後の優勝者となり、多くのポイントと賞金が手に入るため、全選手が同大会を目指しているといっても過言ではない。
ポイントも4大大会に次いで稼げるため、マスターズよりも重要視されている。
しかし、この大会は室内で行われることが多く、サーフェスを苦手とする選手にとっては中々勝てるものではない。
特にラファエルナダル選手にとっては、苦手なサーフェスであるため、未だに1度も優勝できていない。
ノバク・ジョコビッチ最強説
- ゴールデンマスターズ唯一の達成者
- ジョーカースラム(4大大会4連勝)達成
- ダブルグランドスラム史上初の達成者
- マスターズ史上最多優勝
- 1位在位記録No1
ジョコビッチは、GOAT論では、一番格付けが上と言われるほど、唯一無二のタイトルをいくつも持っています。
また、特筆すべきは、年間9大会行われるマスターズを、史上初めて全て優勝するという、ゴールデンマスターズも達成していることです。
これはグランドスラム(4大大会全て制覇)よりも難しいといわれるほどの偉業です。
何故なら9大会全て違う都市で開催され、サーフェスもハードとクレーに分かれています。
そして何より大会回数も、4大大会の4つに対して、マスターズ9大会あります。全て優勝するというのは、一昔前まで不可能とまで言われました。
裏付けとして、生涯グランドスラマーはオープン化以降8人いますが、ゴールデンマスターズは、ジョコビッチが達成するまで、誰一人いませんでした。(だから史上初なのですが。。)
ラケットやストリングなど、時代の影響もあるでしょうが、それだけ難しいことをジョコビッチはやってのけたのです。
他にもジョコビッチは、"芝の王者"と言われるロジャー・フェデラーを全英オープン(ウィンブルドン)で破り、"赤土の王者"と言われるラファエル・ナダルを全仏オープンで破ってきました。
最強であるライバルを、彼らが最も得意とするサーフェスで破ってきた選手でもあります。ランキング上位の中では、シングルスマッチで、フェデラーとナダル両選手に勝ち越しているのは、ジョコビッチだけなのです。
※対フェデラー27勝23敗 / 対ナダル 29勝28敗 (2022年1月時点)
まさに"最強のライバル"に勝ち越してきた最強の選手といっても過言ではありません。
そうやってみると、数字には表れない部分を考慮して、実は彼が一番"GOAT(最強)"に相応しいのかもしれません。
ラファエル・ナダル最強説
- 4大大会最多優勝(21回)記録保持者
- ダブルグランドスラム達成者
- マスターズ優勝回数歴代2位
ラファエルナダルのGOAT論に推す一番の要因は、間違いなく4大大会最多優勝記録でしょう。
既に、ライバルを抜き、単独1位に躍り出ました。
また、ナダルに関しては、多くの選手が達成不可能と言われていたダブルグランドスラムを遂に2022年全豪OPで達成しました!
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4大大会を2周するなんて、テニスの歴史上考えられないことなのですが、ナダルに関しては多くの選手が不得手とする全仏を何度も取っていますし、残りの全豪を優勝する実力さえ、今なお、持ち合わせていることを自らの力で証明したのです。
今やナダルがフェデラーの優勝回数を追い越したため、一気に彼を"最強"へ推す声は強くなるでしょう。
これに重ねて、マスターズの優勝回数も今後伸ばしていけば、更に推す声は増すと思われます。
最もフェデラーも回数を積み重ねることが現実的ではありますが、年齢的なこともあり、実力をどれ程維持できるかは、疑問が残ります。
ナダルに関しては、フィジカルを全面に押し出すプレースタイルから、とにかく怪我に関してどれだけケアできるかが今後の鍵となりそうです。
ロジャー・フェデラー最強説
- 4大大会優勝回数歴代2位
- 1位在位記録歴代2位
- シングルス優勝回数歴代2位
- シングルスマッチ勝利数歴代2位
フェデラーに関しては、主要項目が軒並み歴代2位という、これも凄い記録を保持していることが分かります。
これまで積み重ねてきた実績は、他の選手の追随を許さないほど大きな数字です。
フェデラーは、まだ現役を続けている為、順調に行けば、シングルス優勝回数やマッチ勝利数は、歴代1位に躍り出る可能性が高いです。
そして、コンディションさえ整えば、4大大会の優勝もまだまだあり得るでしょう。
そうなればGOAT論はジョコ、ナダルに加えて3人での争いに。
もう1つ特筆すべき点は、ロジャー・フェデラーの存在が、ラファエル・ナダルやノヴァク・ジョコビッチの強さを引き出したのです。
まさに最強の名を欲しいままにしていた、2000年代前半、フェデラーの存在があるからこそ、ナダルはNo1になるため、不屈の精神と不断の努力を継続し続け、No1になった後でも、奢ることなく進化を続けています。
ジョコビッチも同じです。フェデラー、ナダルに続く系譜が、確かに存在するのです。
彼等には退化がありません。常に進化を模索し続け、若手が追いつけないほどの努力を重ねています。
なので、10年以上経った今でさえ、TOPに君臨し続けることが出来ているのです。
そして、その中心は、フェデラーという存在があったからこそなのです。まさに全ての最強説の中心となる選手がロジャー・フェデラーという選手なのです。
数字に表れない存在感を考慮すれば、最強説を語るに当たり,今後もフェデラーを除いては考えられないでしょう。
後、フェデラーが凄いのは40代に差し掛かっても、コンディションが整えば、実力が衰えていない点です。
彼は未だに4大大会を優勝争いする程の実力があり、ランキングも上位に食い込む実力を保持しているのです。
4大大会優勝回数のみならず、20年以上という長い期間その実力を維持し続けたフェデラーを評価せずにはいられません。
そして、中年の星として、フェデラーもまだまだ優勝回数を積み重ねていくことを期待せずにはいられませんね。
まとめ
現時点で、「GOAT」テニス史上最強を選出するならば、ラファエル・ナダルやノバク・ジョコビッチの両選手が一歩リードしているでしょう。
しかし、ロジャーもまだまだ現役であるため、今後記録をどこまで伸ばすかは、まだ分かりません。
本当に、"最強"を評価できる日が来るのは、彼らが現役を終えた後の話になりそうですが、それが分からないのも今のテニスの醍醐味というところです。
まだまだ30代40代に差し掛かった彼らが魅せてくれるテニスに私たちも釘付けなのです。これからも変わらず彼等を応援していきましょう!
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました!