平昌オリンピックの銀メダリスト、メドベージェワ選手が2018年のグランプリファイナル出場権を逃したことが大きな話題となっています。
メドベージェワ選手は、2016-17ではGPファイナル2連覇を達成し、昨年もGPファイナル出場権は獲得していました。(結果は、故障による出場断念)
しかし、迎えた今期の仏グランプリでは、怪我も癒え、万全の状態で臨んだにもかかわらず、まさかの4位でグランプリ出場権を逃したのです。
その原因は、増え過ぎた体重では?と巷では噂されていますが、実際はどうなんでしょうか?
今回は、メドベージェワ選手の体型変化に着目して記事を書いていきます。
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メドベージェワは本当に体型変化した?
まず、メドベージェワ選手のグランプリ連覇を成し遂げた頃の写真と、現在の写真を見比べてみましょう。
こうして見比べてみると、2016年から2018年2月の平昌オリンピックまでは、さほど体型が変わってるようには見えません。
しかし、2018年9月のオータムからでしょうか、やや全体的にふっくらした印象を受けます。
2か月後の11月フランスGPでは、絞って体型が元にもどったように見えますが、既に2016年、2017年と比べると、やはり少し腰付きが変わってるかな、という印象を受けます。
決して太っているわけではないんです。ただ、大人への階段を上るステップとして、体型が非常に女性らしくなってきたと思います。
もしかすると、この微妙な筋肉と脂肪のバランスが、メドベージェワ選手の感覚を狂わせている一番の原因かもしれません。
本人は物凄く練習量を増やして、食事制限も始めていると言いますが、これは成長の一環なので、ある意味皆が通る道です。
しかし、気になるのは、平昌からオータムまでの間は、確かにふっくらとした印象が見られるので、この間に何があったかです。
故障による体重増加
そもそもメドベージェワ選手は、平昌オリンピックでは、脊椎の怪我を抱えながら強行出場していました。
その影響もあり、帰国後2か月間の運動を制限されます。
これにより、リハビリ期間に筋量が落ちたと考えられます。そして、現在苦しんでいるのは、復帰後の体型変化と怪我による2か月間の運動制限をされたことで、十分な練習量が確保出来なかったことではないでしょうか。
フィギアは、体操などと同じく感覚のスポーツ、1日滑らなければ取り戻すのに3日かかると言われています。それが2か月間氷上で練習出来ないのですから、取り戻すのに相当な時間が掛かるはずです。
今は、十分な練習を積んで、自分の感覚を取り戻すことだけを考えていると思います。
大人の体へと変化
女性らしい体型の変化は12歳から始まり、16~18歳の間にピークを迎えると言われています。
メドベージェワ選手は2018年11月でちょうど19歳になりますが、平昌五輪前後が最も女性らしい体付きに変わる変化の真っ只中であったことも考えられます。
フィギアに限らず、女子における空中演技の採点競技は、15,6歳にピークを迎えると言われており、その最大の理由は、体型の変化前に、演技が成熟期を迎えるためです。
逆に、そこを超えてしまうと、空中での演技に感覚が追いつかないことが多く、上手く対応(修正)できる選手とできない選手に分かれてくるのです。
普段と同じ練習、食事をしても、何故か体は丸みを帯びてくる。。。。
あの安藤美姫さんも、10代後半は、どんなダイエットをしても体重が減らなかったと苦しい胸の内を吐露しています。
勿論男子にも、体の変化、精神の変化は起きますが、女子に比べて対応する期間が長いし、且つ女子の場合は、体型変化も伴う短い期間の中で結果を出さねばいけないので、大変さは男子の比ではありません。
多くの選手は、大学進学や20代前半には、思うようにジャンプが跳べなくなっていきます。
村上佳奈子選手も、浅田選手の再来と言われていましたが、20代前半にはもう思うように跳べず、早々に引退を決めました。
メドベージェワ選手も、そんな体型変化とジャンプの感覚のズレを少しづつ埋め合せている時期のはずです。
先程述べた通り、体型変化は多少あるとはいえ、太ったわけではありません。むしろ、以前よりスラっとした印象さえ受ける感じです。
ただ、写真では分かりづらいですが、筋肉と脂肪のバランスが変わった可能性はあると思います。
その微妙な違いがジャンプの重いイメージを生んでいると思われます。
そしてこの変化が、フィギア選手にとっては大きな違いであるからこそ、感覚のズレを埋めるのに苦労しているのではないでしょうか。
練習環境とコーチの変化
彼女は平昌オリンピック後、変化の必要性を感じ、コーチをブライアン・オーサーコーチに変更し、練習拠点もカナダ・トロントへ移しました。
この練習環境の変化が、スランプを招いたという見方もあるみたいですが、それは本人が否定しています。
逆に毎日が新鮮で、同世代のライバルと凌ぎを削ってこれ以上の環境は無いとコメントしています。
確かにコーチが変われば、教え方も変わりますし、戸惑いはあるでしょうが、そこは実績のあるオーサーコーチですので、練習の質自体に問題があるとは思えません。
あるとすれば、今まで教わってきた技術的な変更点に、修正が追いついてないという点です。これについては、「結果は駆け足でやってこない」と周りの関係者が口を揃えて言ってますので、時間を掛けても本人が信じて付いていくだけでしょう。
なので、時間はかかろうとも、目指している所は間違っていないと思います。
まとめ
メドベージェワ選手の体型について述べてきましたが、結局分かったことは
- 平昌五輪からオータムGPの間に、全体的にふっくらした印象
- 11月のフランスGPでは絞ったが、腰付きがより女性らしく
- 怪我やリハビリの期間が長く、十分な練習量の確保が出来てなかった
いずれにしろ、オーサーコーチに師事し、本人も環境や技術的視点には納得しているコメントが多いことから、現状に不満は感じられません。
後は、どれだけ信じて付いていけるかどうかです。
安藤美姫さんも、世界選手権を再奪取した年齢は23歳の時でした。
なので、メドベージェワ選手も、まだまだこれから巻き返しが可能だと思いますよ^^
これからの活躍に期待しています!
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