2019年11月26日に放送されたTBS系人気バラエティ番組「マツコの知らない世界」で紹介されたUFO信号ですが、文字だけですとなんの事だかさっぱりわかりません。
その正体は、とても珍しい懸垂型交通信号機(けんすいがたしんごうき)という交差点に設置される信号機で、番組放送中からtwitter上では「どこにあるの?」「うちの近所にもある」というツイートが相次ぎました。
そのUFO信号について、設置されている場所や、形状の理由、そして実際に遭遇したときにどう使えば良いのかというUFO信号の使用方法について調べてみましたので御覧下さい。
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UFO信号とはなに!?なんの為の形状なの??
出典:twitter
マツコの知らない世界では47都道府県の信号を追いかける北海道大学の大学院生である、岩原拳士朗さんが、全国に点在する珍しい信号機について熱く語る中でUFO型信号について紹介していました。
出典:twitter
UFO信号の正式名称は懸垂型交通信号機という名前で、上記の写真のような形状をしており、四角い枠の外側に車両用信号、内側に歩行者用信号という、初めて見る人は少し混乱しそうな形状をしています。
このような信号機が生まれた理由として、一部の例外はあるものの、一般的な信号機の設置は、4隅に信号柱を設置して、灯器を設置するが、都市部の細街路などにおいては、柱を立てるスペースがないことが多く(交差点が狭い)、柱一本で灯器を設置することが背景にあるそうです。
普段良く見かけるタイプには、「一灯点滅信号機」といった、赤、黄の交互点滅の灯器の設置が多く、各方向に3色灯器を設置することは非常にまれとの事です。
各方向の3色灯器を設置するには、一定程度の交通量が見込まれる必要があるため、懸垂型信号機は狭小地にやむなく設置したと考えられます。
初見の人は見方がわからず困惑するのではないかと思いましたが、通常の交差点は、運転手の走る方向に対して停止線の奥側に信号機を設置することが一般的ですが、懸垂型信号機では、どの方向からも正灯器が視認できるような設置にするため、交差点の中央付近に正灯器がくるような設計になっていることが多く、信号の制御は、通常の信号と変わらないため、単純にドライバーからの視認位置が異なるだけという事でしたので普段どおり自身の正面にある正灯器に従って運転をしたら良いという事がわかりました。
歩行者用信号機については、通常は横断歩道に対して横断方向に設置していますが、懸垂型信号機は交差点の中央に歩行者側の信号も表示されているため、どちらかというとドライバーよりも歩行者の方が少し見づらいのかもしれません。
ちなみにですが、名古屋の大須にある懸垂型信号機は1975年に近い年代から設置されていたそうです。
大須の懸垂型信号機が日本国内で始めて設置されたUFO信号と思われていましたが、最近になって始めて設置されたのは愛知県の新栄小学校前との情報が出てきているようです。
YouTubeでもUFO信号機について詳しく説明している動画がありましたので、御覧頂いてみてはいかがでしょうか?
UFO信号の設置場所はどこ?
UFO信号機の設置場所について、主に宮城県に多いという情報がありましたが、その他の地域でも設置されているという情報がありましたので調べたところ意外とたくさんの地域に設置されていたので夫々の設置場所について紹介したいと思います。
懸垂型信号機マップを見ると宮城県で現在22個のUFO信号機が稼動しているようです。
また、宮城県を中心に多く設置されていますが、その他の地域で愛知県名古屋市中区の大須赤門通信号機にもUFO信号機であり地元の方々には親しまれているという事もわかりました。
さらに、大阪府大阪市東成区や吹田市垂水、広島県広島市中区や佐賀県にも設置されているところがあるそうで、宮城県限定と謳っているサイト等もありますが、意外にもたくさんの地域に設置されている事がわかりました。
参考:交通信号機
UFO信号のまとめ
「マツコの知らない世界」で紹介されたUFO信号ですが、正式名称は懸垂型信号機という事で、主に道幅の狭い交差点に設置されるために開発され、現在も宮城県を中心に稼動していることがわかりました。
信号の見方としては、普通の信号機と変わらず自身の正面にある正灯器に従って行動すれば良いという事でしたので、初見の方はとまどうかと思いますが冷静に確認すれば普通の信号機となんら変わりない事もわかりました。
そして、宮城県以外にも、大阪府や広島県、佐賀県にも設置されているという事でしたので、気になった方は見に行ってみてはいかがでしょうか?