レオパレス21の施工不備問題が話題となっていますが、一体どこのレオパレスが不備対象物件なのか?ってことですね。
報道では未だに一切明らかにされておりません。
もしかしたら、あなたの近くのレオパレス、もしくは既に住んでるレオパレスが対象かもしれません。。。
そこで、今回は施工不備対象物件は何処なのか、そして不備内容は何なのかまで調査してきました。
報道されている延焼の危険性だけでなく、他にも色々問題があることが分かってきました。
(下に続く)
レオパレス21 施工不備対象物件の場所は何処?
まず肝心な場所ですが、、、
詳しい場所は明らかにされておりませんが、幾つかの対象物件の条件が上がっております。
- 1996~2001年に着工した物件(築17年~23年)
- 対象物件の種類は、ゴールドレジデンス(GR)、ニューゴールドレジデンス(NGR)、ヴィラアルタ(AGR)の3種類
もしご自身が住まわれている場合は、上記の対象に当たるか確認して見て下さい。
そして、都道府県別に見てみると・・・
とりあえず、関東圏の千葉、茨城、埼玉、東京に施工不備物件が多いという印象です。
もし、関東圏に住んでいて、築17年~23年のGR、NGR、AGRだった場合は要注意です!!
(対象の場合は既に連絡が来ているかもしれませんが。。。。)
あなたの街のレオパレスは大丈夫でしょうか?
もし関東圏外の情報が知りたい場合は、リンク先の一番下に全都道府県別の対象物件数が載っていますので参考にしてください。
レオパレス21 不備対象物件の入居者の引っ越しは何時連絡が来るの?
レオパレスによると、2月8日から不備対象物件の入居者に対しては、直接電話をかけたり、書面で通知を始めている模様。
まずは優先対象の641棟の入居者7782人に対して行われているようですが、人数が多いので全員通知し終わるまで数日かかるかもしれませんね。
転居要請は順次、電話をかけたり、引っ越しを促す書面をポストに投函したりしているという。
レオパレス21 施工不備対象物件は全部で何棟?対象居住人数は?
これについては詳細な数値が公表されています。
えーーー、新たに不備が見つかったのが1324棟に上ります。
レオパレスは全体で3万7853棟(2018年5月時点)ありますので、1324棟というと、全体の3.5%に当たります。
この1324棟には全部で1万4443人人が入居しているのですが、今回は早急に回収が必要な641棟の7782人に退去を要請したのです。
残りの不備の棟も、順次退去させられていくでしょう。
しかし虚偽を連発する経営陣ですから、何処まで本当に行うか不安がありますね(^^;
施工不良が見つかったのは1996~2001年に着工した物件。天井の耐火性能が国の基準を満たしていないなど、建築基準法に違反する疑いがある。物件には計1万4443人が入居しており、このうち早急に改修が必要な天井工事を伴う641棟の7782人には退去を要請する。費用は同社が全額負担する。
レオパレス21 施工不備の内容は?
施工不備の内容なんですが、これは以下3種類に分けられます。
① 界壁内部充填材の相違
- 対象:GR、NGR
- 相違内容:グラスウールが使われる所が発泡ウレタンが使われていた。
- デメリット:遮音性が低い(吸音性が低い)
部屋と部屋を遮る界壁の中に、本来ならグラスウールを使って遮音性を高めなければいけない所を、発泡ウレタン使ってしまったという不備です。
これにより、隣の音が聞こえる、五月蠅いなどといった苦情に繋がったと思われます。
余談ですが、発泡ウレタンの方が断熱性は高いんですよねー、それに価格も高いんです。ただし、遮音性はまったくありません。
防音性か断熱性どっち取るかーってなったら、その人次第なのかな。
でも、やはり基準は満たすべきなので、変えてもらうべきところは変えてもらいたいところ。
② 外壁構成における大臣認定との不適合について
- 対象:GR、NGR、AGR
- 相違内容:グラスウールが使われる所が発泡ウレタンが使われていた。
- デメリット:耐火性能が劣る可能性がある
こちらも外壁の中にグラスウールを充填するところを、発泡ウレタンと間違ってしまったという不備。
発泡ウレタンは断熱性は高いのですが、良く燃えるという性質があり、大臣認定では必ずグラスウールを使用することになっているのです。
なので、耐火性能が劣る可能性があるわけですね。
ちなみにですが、発泡ウレタンは良く燃えると言っても、発火点は400℃です。
木の発火点が約250~260℃なので、発泡ウレタンが燃えるころには、アパート自体業火に包まれていますので、その前に逃げることが先決になります(苦笑
発泡ウレタン自体に発火作用はありませんので、その点は安心してください。
後、外壁に発泡ウレタンを使用していたということで、遮音性は全く無く、外の音も良く聞こえたのでは?と、思います。。
他にも、下地の間隔が大臣認定仕様より広く、こちらは防火性能というより、耐震性能に関わってきますね。
大きな地震が来たら、真っ先に倒壊しそうなのがレオパレスの物件。。。なんてことがあり得るかもしれません。
こりゃ、気付いてたら早く直して欲しい事実に変わりありません。命にかかわります。
③ 天井部施工について
- 対象:GR
- 相違内容:2枚張りとした告示仕様とは違い、1枚張りもしくは2枚張りでも定められた部材ではない
- デメリット:1 時間準耐火構造ではないため、延焼の危険性が高い
これがいわゆるガイアの夜明けで指摘された界壁が無いってやつです。
見た目ではっきり分かるため、素人でも見分けがついてしまいます。
通常は、化粧石膏ボードの上に強化石膏ボードの2枚張りなんですが、レオパレス21の施工不備物件には化粧石膏ボードの1枚しかありません。
まとめ
レオパレス21の施工不備物件に関する内容をまとめます。
- 施工不備物件の条件は1996~2001年に着工した物件(築17年~23年)
- 対象物件の種類は、ゴールドレジデンス(GR)、ニューゴールドレジデンス(NGR)、ヴィラアルタ(AGR)の3種類
- 関東圏の千葉、茨城、埼玉、東京に施工不備物件が多い
- 施工不備物件は、全部で1324棟あり全体の3.5%にのぼる
- 不備の内容は、遮音性(界壁)、耐火性(外壁、天井部)、耐震性(外壁)の3つ
正直、レオパレスは、家具も揃ってるし煩わしい手間が省けてお手軽というイメージが強かったんですが、今回の件でかなり幻滅です。
しかも経営陣は不備を知りながら看過、虚偽を繰り返してきたという事実もあります。
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これからレオパレスの物件を探そうっていう人は、少し考えた方が良いかと思います。
何処まで本気で対策に取り組むか、それを見極めてからでも遅くはないですね。