政府が1.7兆円の予算を確保して掲げた『Go To キャンペーン』に賛否両論の声というより、非難の声が止まりません。
宿泊費用半額負担?食事券がもらえる?
今までStay Homeで我慢を重ねてきたのだから、ご褒美だ!ともろ手を挙げて賛同したい企画ですが、まだ緊急事態宣言が解除されたばかりで、完全に収束するのか、二次感染が起こるのか何も読めない不安な状況での発表は、楽しみたい気持ちよりも不安が先に来ているようです。
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Go To キャンペーンの詳細
新型コロナウイルスの感染拡大は、観光需要の低迷や、外出の自粛等の影響により、地域の多様な産業に対し甚大な被害を与えている。
このため、新型コロナウイルス感染症の流行収束後には、日本国内における人の流れと街のにぎわいを創り出し、地域を再活性化するための需要喚起が必要。
(まずは、感染防止を徹底し、雇用の維持と事業の継続を最優先に取り組むとともに、)今回の感染症の流行収束後において、甚大な影響を受けている観光・運輸業、飲食業、イベント・エンターテイメント業などを対象とし、期間を限定した官民一体型の需要喚起キャンペーンを講じる。
【引用元:経済産業省】
この経済産業省が目的として掲げている内容自体は、緊急事態宣言を受け活動を自粛してきた各界にとって、まさに干天の慈雨として喜んで受け入れられるものになるはずです。
①Go To Travel キャンペーン
こちらは、旅行業界に向けたキャンペーンです。
指定期間中に、旅行業者等経由で旅行を申し込んだ人に対して、旅行代金の1/2相当分のクーポン等を付与してくれます。
1人2万円までという上限付で、内訳は旅行代金が7割、現地での飲食・施設利用・物産品購入等に利用出来るクーポン3割というもの。
②Go To Eat キャンペーン
こちらは、飲食業界に向けたキャンペーンです。
指定期間中にホットペッパーグルメ、食べログ、ぐるなび等から予約して来店した人に、飲食店で使えるポイント等を1人最大1000円分付与してくれます。
また、登録飲食店で2割相当分の割引が受けられるプレミアム付食事券の発行も予定しています。
③Go To Event キャンペーン
こちらは、エンタメ界に向けたキャンペーンです。
指定期間中にチケット会社経由で、チケットを購入した人に対して2割相当の割引券・クーポン等を付与してくれます。
行きたいイベントがあれば使えますが、中止や延期になっていたイベントが突然復活することはないと思うので、期間を長く(2021年末までとか)設定してこそ発揮されるキャンペーンではないでしょうか。
④Go To 商店街 キャンペーン
こちらは、小売業者に向けたキャンペーンです。
指定期間中に商店街等にてイベント開催、プロモーション、観光商品開発等の実施。
余談:エンタメ再開催への補助
2020年2月1日以降、中止や延期されたコンサート・演劇・歌舞伎等が再開催される際、その費用の1/2(上限5千万円)を支援する。
Go To キャンペーンの疑問点
Go To Travel キャンペーンは指定された旅行会社で申し込まないと適用されないし、指定期間前に予約したものは適用外となってしまうのでキャンセルして再予約が必要。
移動に関する交通費等には適用されない。
ホットペッパーグルメ等に登録していない飲食店は対象外となり、Go To キャンペーンの利点を得ることがない。
Go To キャンペーンに対する口コミ
ほしかったのは、コロナから生き残った人たちだけが豪遊するGoToキャンペーンなんかじゃなっくって、みんながふつうに検査・入院させてもらえて、自粛した人は休業補償受けられるコロナ対策だった。だから、#さよなら安倍総理 pic.twitter.com/CZKMzbGbLC
— 加藤郁美 (@katoikumi) May 23, 2020
天国へのGo To キャンペーンですか? pic.twitter.com/lkrsenLbtO
— ∠くの (@kuno_toriazo) May 26, 2020
まとめ
1.7兆円もの予算を投入するのであれば、もっと慎重に審議するべきだったのではないでしょうか。
「さぁ、緊急事態宣言を解除しました。みなさん、楽しんでください」って、すぐに「はい、そうですか。」とはいかないですよね。
せめて、1~2週間後に収束に向かっていると実感出来るまで待っていたら、反応も違っていたのではないかと思います。