2019年の箱根5区は、コースも変わって新時代に突入し、誰が4代目山の神になれるか注目を集めている。
その中でも前年度区間賞を獲得した法政大の青木涼真選手は、山の神の最有力候補だ。
今回は、青木涼真選手について特集し、前年度の9人ごぼう抜きの衝撃の記録と拓殖大の走行妨害についても取り上げていく。
もし、走行妨害が無ければ10人抜きもあり得た、青木選手の脚力に注目だ。
(下に続く)
2019箱根駅伝の5区区間登録選手
箱根駅伝の名物といえば、5区の山登り区間ではないでしょうか?
そこで今回は2019年の5区区間エントリー選手を挙げてみます。
若干の登録選手変更はあるかもしれませんが、5区に限っては有力選手は変わらないでしょう。
この中で、最も注目なのは、前年の5区区間賞を獲った法政大 青木涼真選手ですね。
2018年時では、14位でたすきを受け取った青木涼真選手は、脅威的な追い上げで見事な9人抜きを披露し、順位を5位まで上げました!!
加えて記録も、区間新記録で2位と20秒の差をつけていました!
ハーフタイムの公式記録は持ち合わせていませんが、箱根5区での区間賞は、紛れもなく力がある証拠!
今回も区間賞候補一番手でしょう!
他には、持ちタイムだけでいえば、國學院大の浦野選手が最も速いですが、5区は高低差が864mもあり、平地でのタイムがそのまま反映されるわけではありません。
それゆえに、選手によって向き不向きが存在します。
優勝候補最有力の青学は、原監督が『新たな山の神になれる』と自信を持って送り出す、竹石 尚人選手。
そして最大のライバルと目される東海は、高校時代から5区を熱望し、体形的にも3代目“山の神”神野大地に似ていると言われる西田 壮志選手。
両監督共に自信を持って送り出す選手達の争いは、目が離せない白熱の戦いになりそうだ。
2019箱根駅伝の4代目山の神に最も男、青木涼真とは
ここで、2019年の区間賞候補No1、青木涼真選手のプロフィールをチェックしていきましょう。
名前 | 青木涼真(あおきりょうま) |
身長 | 167㎝/56kg |
出身地 | 埼玉県久喜市出身 |
高校 | 埼玉県・春日部高校出身 |
大学 | 法政大学生命科学科 |
家族 | 両親・姉 |
【陸上競技】《第94回東京箱根間往復大学駅伝:東京・大手町〜神奈川・芦ノ湖》
▼5区 区間記録
1位 青木涼真 1時間11分44秒☆64年ぶりの5区区間賞獲得!!見事な9人抜きで往路5位に貢献した。#法政 #陸上 #大学駅伝 #箱根駅伝 #区間賞 #青木涼真 pic.twitter.com/YRSSXKdVfi
— スポーツ法政新聞会 (@spoho11) 2018年1月2日
青木涼真選手は法政大学の生命科学部に入学していますが、これは理系学部初の駅伝走者だそうです。
当の本人は、その辺についてはあまり気にしていない素振りですが、秋にはチームのポイント練習と研究課題が重なり、チームには合流できず、個人練習を積んでいたようです。
しかし、本人は、『箱根も結局走るときは1人、個人練習は必ず役に立つ』と、あくまで前向きなコメントを残しています。
法政の山の神!青木涼真の経歴
ここまで箱根の歴史を作ってきた青木涼真選手ですが、さぞかし小中高と有名な存在だったんだろうなと思うと、実は違うんです。
青木選手は、何と陸上を始めたのは高校生からであり、それまでは中学校でサッカー部でした。
しかも大学でもサッカー部に入ろうと道に迷っていたところ、たまたま陸上部の先輩に声をかけられ、そのまま入部したという。。。
まさに先輩が声を掛けなければ、箱根5区の青木涼真選手は生まれていなかったことになります。
ここは声を掛けた先輩は、本当にグッジョブ!でしたね。
高校時代に全国大会8位入賞
そして、陸上の成績は高校3年生の時に全国大会に出場し3000m障害で8位に入賞する成績を残しています。
普通に考えて、全国大会に出場するだけでも凄い事ですし、8位入賞も凄い事です。
しかも、陸上は高校生になってからスタートしていますから、十分過ぎる成績だと思います。
このような成績を残せたのも、元々サッカー部で走り込んでいた成果があったのかも知れませんが、やはり青木涼真選手自身の日々の努力の成果だと思います。
同じ3年間をただ単に普通に生活している人間と、毎日毎日練習し、正しい方向に努力を積み重ねていく人間が成長する違いが、ここに表れたのでしょう。
成績もトップクラス
そして脚力だけでなく、勉強の成績でも青木涼真選手はトップクラスの成績だったそうです。
スポーツの世界でも、頭の良い選手は、芽が出る人は多いですね。
野球のイチロー、嶋基宏選手も成績はオール5だったと言います。やはり勉強できる人に限らず、考えて行動する『考動』が出来る人は、どんな世界でも上に上り詰めるだけの素質があるんじゃないでしょうか。
4代目山の神!青木涼真の衝撃の記録と拓殖大の疑惑
紛れもなく法政大の青木涼真選手を一躍有名にしたのが、箱根駅伝2018の5区山登りでのごぼう抜きです!
なんと、14位でたすきを受け取った青木涼真選手は、脅威的な追い上げで順位を5位まで上げたのです!!!
箱根駅伝で9人のごぼう抜きというのは、よく2区で見せる外国籍選手が日本人学生をごぼう抜きするシーンと似ています。
しかし、まだ差が付いていない団子状態の2区ではなく、ある程度差が開きつつある5区山登り区間でのごぼう抜きですから、その凄さは衝撃的です。
そして最終的に5区の記録では、区間新記録(コース変更後初の為)を樹立し、2位と20秒の差をつけていました!
しかし、今回のごぼう抜きの件で、実は10人抜きもいけたのでは?という意見が上がっています。
それは、ある疑惑が拓殖大学にかけられている為です。
【動画】拓殖大学が青木涼真を進路妨害
実際に5区で青木選手がゴール間近の際、前を走る拓殖大の選手と競っているシーンがあります。
その時、ゴール間近で追い上げを見せる青木涼真選手の前を拓殖大学の付き添いをする監督車がふらふらと蛇行運転する様子が見られているのです!
・実際の映像がこちら
追いつくか追いつかないかのドキドキの4、5、6位の争い…‼︎! ここ、胸熱だった‼︎ #箱根駅伝 #拓殖大学 #法政大学 #城西大学 pic.twitter.com/czM8k2Lu5R
— Dちャん@夢waでっかくSSAオメデトウ!!✨ (@areeeen_0) 2018年1月2日
20秒あたりから、青木涼真選手の前を走っている拓殖大学の車が、フラフラしているのがわかると思います。
このシーンを指してネット上では拓殖大学の進路妨害だ!と炎上していまたしたが、真実は?
確かに蛇行はしているのですが、2人の選手の距離があまりに近づいた為、抜け方を迷っているようにも見えます。
とはいえ、最初から左に車線を傾けていれば、青木選手はもっと早くからスパートを掛けられとも思います。
ただ、悪意があったかどうかと言われれば、それは微妙かもしれません。
監督も選手のために、あからさまな妨害を指示したと後で大騒ぎになれば、大学の出場枠自体が危ぶまれてしまいます。
ましてや大学生のイベントなので、相手に敬意を払って堂々と戦うべき場でもあります。
私の意見としては、全国のテレビ中継が流れる中、そこまでするかな?と疑問に思うところです。
とはいえ、ゴールタイムを見ると、結果、拓殖大学と法政大学の差は、僅か1秒です!
あの蛇行が無ければ、青木選手は10人抜きも可能だった可能性はありますね。
世間の声は?
ネット上でも、今回の拓殖大の不可解な行動には、批判的な意見が目立ちました。
是非、2019年の箱根では、このような陰湿な光景よりも、正々堂々とした勝負が見たいものです。
そして、青木選手には、今回は何人のごぼう抜きをするか、観る側を興奮させてくれるような走りを期待したいですね♪