1993年、悪魔ちゃん命名騒動という事件がありました。
実の息子に「悪魔」と名付けようとして裁判まで起こした一組の夫婦がいました。
現在、この夫婦はどうしているのでしょうか?また悪魔と名付けられようとした子供は何をしているのでしょうか?
今回は、事件の概要と現在の夫婦の状況、悪魔と名付けられそうになった本人について調べてみました。
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1993年に悪魔ちゃん命名騒動が発生
1993年7月末に、一組の夫婦の間で男の子が生まれました。
同年8月11日、男の子の父親は東京都昭島市役所に息子の名前として「悪魔」と届け出たのですが、子供の名前を悪魔とするのは社会通念上、妥当ではなく命名権の乱用ということで不受理となってしまいました。
これに不服とした子供の父親が10月20日に不服申し立てを行い、東京家庭裁判所で争うことになりました。
その結果、市役所側の手続きに問題があるとして、一審では父親が勝訴したのですが、市は即時抗告する方針を固め、結論が出るまで時間が掛かるような状況でした。
そんな中、1994年2月に父親が
- 争いが続く間、子供は名前がない状態が続いてしまう
- 裁判による精神的疲労などで仕事に支障が出ている
などを理由に不服申し立てを取り下げました。
悪魔と名付けたかった理由
悪魔と名付けたかった理由について
「珍しい名前だから人の記憶に残る。人の記憶に残り、人が集まる。そうなれば普段出会わない人と出会う確率も上がるし、いろんな良い経験もできると思うんですよ」
「悪魔は悪の世界で最強。何かでトップになる、そんな子供に育ってほしいから」
父親はこのように語っていました。
当て字でもダメだと言われたため、母親の提案で子供の名前は「亜駆」と名付けられ、騒ぎは収まりました。
事件後に両親は離婚し父親は逮捕される
息子の名前を悪魔と名付けようとして世間を騒がせた父親は、事件から3年後の1996年に覚せい剤を所持していたことで逮捕されてしまいました。
父親の名前は佐藤重治
逮捕されたことで息子に悪魔と名付けようとした父親の名前が佐藤重治さんであることが判明しました。
そして、この時点で夫婦は離婚しており、子供は父親の佐藤重治さんが引き取っていたことが判明します。
逮捕が原因で離婚になったのかは不明ですが、もし逮捕が原因だったら子供は母親が引き取っていたはずです。
逮捕されたら当時まだ3歳の赤ちゃんの面倒なんて見れませんしね。
ただ、3歳の赤ちゃんを父親側が引き取るケースは少なく、母親が親権または育児を放棄したか、母親側に離婚の原因があることがほとんどです。
佐藤重治さんが逮捕されてからも母親が引き取ったという話はなく、子供は施設に預けられ、佐藤重治さんが出所してからも施設で育ったとのことです。
このことから、母親は親権が取れなかったのではなく子供を育てる意思がなかったのかもしれませんね・・・。
2014年に再逮捕
出所してからも更生せず、2014年に再逮捕された佐藤重治さんですが、今度は盗みまで働いていました。
10月16日、警視庁日野署は東京・日野市に住む無職佐藤重治(51)と、同じく無職の36歳男性を窃盗容疑で逮捕した。
「9月24日に、日野市のハンバーガーショップのガラス窓をバールのようなもので割って、店内に侵入。レジから約70万円を盗んだ疑いです。日野市周辺では2年ほど前から飲食店を狙った窃盗事件が相次いでいた。警視庁が防犯カメラの解析を進めたところ、佐藤容疑者が浮上。自宅を捜査すると、覚せい剤を所持していたため逮捕された。取り調べに対し、佐藤容疑者が『20件ほどやった』と窃盗を認めたため、再逮捕となった」(社会部記者)
引用元:日刊サイゾー
佐藤重治さんは20件に及ぶ窃盗罪を犯し、さらに覚せい剤まで所持していました。
出所してからも更生することなく罪を重ねていたようなので、子供は施設で育つしかなかったのかもしれません。
【最新】父親・佐藤重治の現在
そして現在の佐藤重治さんの状況ですが、2014年から本名でツイッターをやっていました。
平成26年、覚醒剤取締法違反で6度目の逮捕。4年6月の実刑となる。令和元年7月、5度目の懲役を府中刑務所で終えて出所、現在に至る。職業、覚醒剤の販売。犯罪と真摯に向き合うアウトロー
引用元:ツイッタープロフィール
プロフィールを見る限り、再逮捕された2014年(平成26年)時点で既に6回目の逮捕という驚きの事実が判明します。
最初の逮捕1996年から2014年まで逮捕と出所を繰り返していたようです・・・。
お陰さまで、地獄の府中刑務所で三年無事故の表彰状を頂きながら、満期で努めて復帰出来ました。てか、貴方はどちら様ですか?ジュンキーの友達ですか? https://t.co/VRB3iXVxsx
— 佐藤重治 (@akupapa3104) February 23, 2020
2019年(令和元年)7月にやっと出所した佐藤重治さんは、2020年2月からツイート投稿を再開し、2020年7月~8月は頻繁に麻雀アプリの記録をツイートしていました。
オンライン対局も楽しめる麻雀アプリ #闘龍
【平和 ドラ 2000点】https://t.co/GUb3S5pCWy#麻雀 #mahjong pic.twitter.com/o5sfdF5QUD— 佐藤重治 (@akupapa3104) August 29, 2020
8月30日の投稿を最後にツイートは辞めてしまったので、今は何をしているかは分かりません。
また犯罪に手を出していないと良いのですが・・・。
母親の現在
母親に関しては離婚してからは一切の消息が不明です。
離婚する前は夫婦でスナックを経営しており、母親はスナックのママとして働いていました。
離婚後の消息は分からなくなりましたが、1993年に息子が生まれた時、父親の佐藤重治さんは30歳で母親は22歳でした。
悪魔と名付けられそうになった佐藤亜駆の現在
父親の名前が判明したことで、悪魔と名付けられそうになった子供の名前が佐藤亜駆さんというのも分かりました。
佐藤亜駆さんは2006年13歳の時にある週刊誌の取材を受けています。
この時は施設で暮らしていたようですが、サッカーが好きで将来はサッカー選手になりたいと話していたそうです。
その時、週刊誌では佐藤亜駆さんの本名は公表されなかったそうです。
またサッカー選手でも同姓同名の人物はいません。
もしかしたら家庭の事情もあってあまりにも悪い意味で有名になってしまったため、改名した可能性は高いかもしれませんね。