白猫プロジェクトの運営会社・株式会社コロプラと任天堂が特許権を巡って係争している件ですが・・
先日、新たな進展があったことで話題になりました。
ここで、今一度白猫プロジェクト関連の特許権に関する両社の係争内容や最新状況について分かりやすくまとめてみました!
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コロプラと任天堂の訴訟経緯まとめ
- 任天堂が液晶画面上のバーチャルパッドでゲーム操作ができる技術を開発し特許取得
- ゲーム業界の発展のため、任天堂は特許技術を無償で提供
- 後にコロプラがその技術をベースに、操作上の表示だけを独自のものにして白猫プロジェクトを開発
- コロプラはその技術を特許申請し、他社に技術使用料を請求
- 任天堂は訴訟を起こす1年前から特許侵害を警告したが、コロプラは独自の技術だと主張し、警告を無視
- 2017年2月、任天堂がコロプラを相手取って特許侵害を理由に民事訴訟を起こす
- コロプラは特許侵害の事実は一切ないと主張し、係争は2021年4月現在も継続中
- 【最新】2021年4月、任天堂は係争中の特許侵害に対する賠償金の請求額を49億5000万円+遅延損害金から96億9900万円+遅延損害金に引き上げ
任天堂とコロプラの特許技術とは?
争点となっている任天堂とコロプラの特許技術は、スマホの液晶パネルがバーチャルパッドとして機能し、指で操作することでキャラクターを動かせる技術です。
白猫プロジェクトに用いられた技術はぷにコン操作システムと呼ばれています。
実際の操作画面をどうぞ!
この動画は2014年5月にコロプラが公開した動画で、当時開発中だった白猫プロジェクトの操作画面の一部です。
しかし、これ以前に既に同様の技術を任天堂は開発していたわけなんですね。。
コロプラvs任天堂裁判記録閲覧報告2:
訴えている点は
1: プレイヤキャラクタの移動操作に関して
2: チャージ攻撃操作に関して
3: 端末におけるゲームへの復帰に関して
4-a: アプリをインストールした端末およびシステムに関して
4-b: 実行される通信ゲーム方式に関して
5: シルエット表示に関して— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) February 19, 2018
コロプラvs任天堂裁判記録閲覧報告3:
今回の件で触れられている任天堂の特許と請求項は
-3734820 (1,3,14)
-4262217 (1,3,7,8)
-4010533 (11)
-5595991 (1,3,9)
-3637031 (12,14,15)以下のページのB欄に番号を打ち込んで検索可。https://t.co/FvtTGywCAJ
— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) February 19, 2018
任天堂とコロプラの裁判状況は?
2018年2月、東京地裁で開かれた第1回口頭弁論から2021年4月までの任天堂とコロプラの攻防状況は、ズバリ、任天堂が圧倒的に有利な状況にあるそうです。
- 任天堂は訴訟を起こす前の2016年に、本件に関わる特許内容を一部変更する手続きを行うなど、事前準備を徹底
- 任天堂の主張に対し、コロプラは全面対決しているものの口頭弁論において決定的な反論はなかった
- 2020年2月、「白猫プロジェクト」で一部操作が変更される。「指を離して発動」系スキルが全般的に廃止
- コロプラが意図的に裁判を引き延ばし、結果的に請求額が増額される
ざっとまとめるとこんな状況ですが、問題は今回の訴訟において任天堂とコロプラ、両社がそれぞれ何を考えて戦っているのか、ですね。
一部では、任天堂の本当の目的はコロプラ社の買収にあるのでは?という意見もありました。
もちろん、現時点で外野からの意見はあくまで憶測に過ぎないのでこの推理が正解かは不明ですが。。
コロプラvs任天堂裁判記録閲覧報告4:
コロプラは答弁書にて、
-訴えの棄却
-費用を任天堂負担にすること
-任天堂の訴えに関し根拠と解釈を求めていました。
— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) February 19, 2018
コロプラvs任天堂裁判記録閲覧報告5:
ゲーム画面が沢山差し込まれた資料では
-ぷにこん
-省電力モードからの復帰
-フレンドとの共闘
-鳥居の後ろにいるキャラのシルエット表示などについて触れられていました。
以上です。
— Takashi Mochizuki (@6d6f636869) February 19, 2018
コロプラは賠償金を支払えるのか?
今回の増額に伴い、請求額は合計100億円を超えるという、一般人には想像もつかない桁の金額になっています。
もし払えなかったら上記の仮説通り、企業買収もあり得るのですが・・・
コロプラの資本金は65億3,600万円(2020年9月時点)で、同時期の売上高は457億7,600万円(連結)となっています。
また、創業者で代表取締役社長の馬場功淳さんの個人資産は、2017年の時点で790億円という発表がありました。
現在、白猫プロジェクトの売上は落ち目ではありますが、それでも任天堂の請求額を払えないということはないでしょう。
しかし、任天堂が勝訴した場合、白猫プロジェクトは特許侵害を理由に配信を停止しなければなりません。
コロプラとしては、賠償金を支払うより、ゲーム配信を停止させられるほうがよほど痛手ではないでしょうか。
そのため、少しでも裁判を引き延ばしてゲーム配信期間を長引かせ、儲けようとしているのかも知れませんね。。
ところが任天堂の請求の中に稼ぎ頭である白猫プロジェクトのサービス終了があった為(ぷにコンは白猫発祥だからね)こりゃマズイとコロプラは牛歩戦術を決行、特許申請の内容を後から変えたり屁理屈で任天堂の特許は侵害してませんと言い張ったりと審議を引き伸ばし続けた
— †┏┛ つる ┗┓† (@Sekkyonist) April 21, 2021
任天堂とコロプラの裁判に対する世間の反応
任天堂と特許で揉めてるコロプラだけど、コロプラはみんなが「ご自由にどうぞ」としてるVRのいろんな技術を120件以上も特許申請したせいでVR業界の足を引っ張りまくってるのも忘れちゃいけない
— たまやん (@tamayan22) April 21, 2021
コロプラ裁判、まず任天堂はDS(iPhoneより3年も前に発売)でタッチパネルでのゲーム操作に関する特許を山ほど取っていて、スマホ含めタッチパネルを使うゲームはその特許を行使されると全滅するけど、任天堂としてはゲームを沢山作って欲しいので公開しているという前提があるのよ
— †┏┛ つる ┗┓† (@Sekkyonist) April 21, 2021
拾った画像だけどめちゃくちゃ分かりやすいなー
コロプラの件ってそういう事だったのか pic.twitter.com/pVceasIfq6— 中ういぃ (@nakkauii) April 21, 2021
任天堂とコロプラ事件の要約が分かりやすて草 pic.twitter.com/FufRgLQkmB
— 伝カモ@ヨシカゲ (@sankakuatama35) April 21, 2021
そして引き伸ばし続けて早3年、その間も任天堂の特許を侵害しているぷにコンを使った白猫でコロプラは利益を得続けている。じゃあその分も損害賠償請求額に含めるべきですよねと『裁判所が』進言して、んじゃ増やすわってなったのが今回の件
— †┏┛ つる ┗┓† (@Sekkyonist) April 21, 2021
てか、裁判所が増やせと言ったという事は、裁判でよくある賠償金額の減額がほぼ見込めないという事でもある。あと、裁判所的にはもう既に『こりゃコロプラが悪いわ、間違いない』って心証になってるって事でもあるよね。すなわちコロプラはもう詰んでる
— †┏┛ つる ┗┓† (@Sekkyonist) April 21, 2021
任天堂さん、やろうと思えばコロプラどころかどこでも潰しにかかれるんやないかこれ...
3と4とかほぼ全部のソシャゲ使ってるやろうし、3Dアクション系なら5に引っかかるやろうし...
ほんとにゲーム業界の発展に尽力してたんやなって思った pic.twitter.com/RdfGzsQsN9— ヘルカッパー (@Kappa_Duel) April 22, 2021