山口真帆さんが、秋元康氏に対して「秋元氏はAKSのトップではない」「NGT暴行問題にしたいして何も報告されない」と語り、秋元氏はすでにAKS幹部の座から降りていることが発覚しました。
メールでは「私も秋元さんがトップだと思ってたし、助けてくださいってSNSで直談判しようと思ってた」と告白。だが「秋元さんはAKSのトップではないから逆らえないし、何も報告されなくなって、何も知らないらしいんだ。びっくりだよね…昔のAKBとは組織も人も違うし、私の経験上納得するところはありました」と続けた。
秋元氏といえば、AKS設立当初から総合プロデューサーとして、AKB事業を成長させてきた最大の功労者です。
それなのに、今では報告もされない立場に追いやられた経緯は何でしょうか?
元々は幹部として、プロデュースだけでなく管理業務やメンバーのメンタルケアも担っていた秋元氏は、何時から外されたのでしょうか?
その辺の経緯と、現在のAKS幹部との関係性を調査しました。
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AKSと秋元康の関わり
まず、AKSと秋元康氏の関わりの歴史から見ていきます。
- 2006年、窪田康志氏がAKB48の運営・管理を主たる事業としてAKSを立ち上げる(AKS株式はほぼ窪田氏)
- 2011年、京楽産業は株式会社AKSに出資。(取締役2人が入ったことから、株式の過半数を取得?)
- 2014年、京楽産業が窪田康志氏の全AKS株式を買い取る(窪田氏退陣)→京楽出身である吉成夏子氏が社長に就任
- 2016年、AKSは「株式会社Y&N Brothers」と業務委託契約を締結→秋元氏は経営から実質離される
- 2018年、AKS株主名義が吉成夏子氏の個人名義(株主100%)に。詳細は不明。
まず、そもそもAKB設立に準備資金として20億を用意したのは、窪田康志、芳郎氏の資産家親子です。
なので、資産比率という点でみれば、立ち上げ当時から実質的支配権は、ほぼ窪田氏にあったはずです。
しかし、勿論、窪田氏だけではAKB事業が成り立たないので、秋元康氏を総合プロデューサーという位置付けで会社トップに据えていました。
しかし、その様相が一変するのが2014年です。
京楽産業がAKSの全株式を取得し、実質的支配権を手にしました。
すると、窪田氏を退陣においやり、代わりに京楽出身の吉成夏子氏を社長に据えます。
この吉成社長が、業務を縦割りにしたかったのか、秋元氏を煙たがったのか分かりませんが、秋元氏をプロデューサー業に専念させるために2016年に「株式会社Y&N Brothers」と業務委託契約を結びます。
この会社は、あくまでも秋元康氏にクリエイティブなプロデュース作業を依頼するという目的で、委託契約を結んだもの。
しかし、この会社と契約を結ぶということは、「秋元さん、もうAKS管理業務には関わらなくて良いですよ」という趣旨なのです。
AKSは2016年7月11日付で「株式会社Y&N Brothers」(東京都千代田区麹町3丁目2番地9)との間で業務委託契約を締結している。この「Y&N Brothers」は代表取締役を秋元伸介(秋元康の弟とされる)が務めており[8]、「AKB48グループのクリエイティブなプロデュース部分(具体的には、楽曲の提供、衣装、CDのジャケットなどを含む楽曲の発表に関する事項の決定、コンサートの企画・立案、組閣と呼ばれるメンバーの組み換え等)」を委託業務していることが、前述の「第三者委員会報告書」で明らかになっている。
この決定で秋元氏とAKSの関係は、あくまでも「株式会社Y&N Brothers」を通じてAKBグループのプロデュース作業を請け負うという業務委託という形になりました。
なので、秋元氏は今ではAKSの幹部でも何でもありません。
事実、AKSの役員一覧にも名前が載っていないのです。
株式会社AKS役員一覧
- 代表取締役:吉成夏子(京楽産業.)
- 取締役(経営・経理、経営企画担当):大村拓也(エイベックスグループ)
- 取締役(運営担当):松村匠(フジテレビジョン)
- 取締役(海外事業担当):寺田明弘(ヴィジュアルノーツ)
- 監査役:秋田英好(でらゲー取締役兼務[7])
委託契約により秋元氏はAKSに口が出せない?
窪田氏時代には、幹部として経営報告も受け、当然のごとく相談や助言も行っていた秋元氏でしたが、社長が吉成氏に代わった後、プロデューサーという立場のみに隔離され、それ以外の組織上の管理、問題に関しては一切報告を受けれなくなりました。
山口は今月2日に有料会員用のメールで秋元康氏(61)への気持ちを明かした。メールでは「私も秋元さんがトップだと思ってたし、助けてくださいってsnsで直談判しようと思ってた」と告白。だが「秋元さんはaksのトップではないから逆らえないし、何も報告されなくなって、何も知らないらしいんだ。びっくりだよね…昔のAKBとは組織も人も違うし、私の経験上納得するところはありました。
AKSからすれば、業務田委託という関係で、幹部でも何でもないのだから、「経営や管理、その他問題に対する報告義務は無い」と言った声が聞こえてきそうです。
当然、実質的支配権を持っているAKSからすれば、その通りでしょう。
それに秋元氏は、AKS=吉成社長からの強い意向があれば、当然従わざるを得ません。何故なら、秋元氏は、AKS株式の1%も持ってないので、反対権限が無いからです。
秋元氏にとっては忸怩たる思いでしょうが、出資者ではないので、従わざるを得ません。
AKSに「あなたは単なる委託者です。我々の言う事さえ聞いてれば良いです」って言われたら、何も言えないのが現実です。
しかし、秋元さんはAKBの育ての親なのだから、その境遇に反論しないのか?という疑問もあります。
秋元康氏と吉成夏子AKS社長の関係
確かに、秋元氏はAKB事業を大きくした最大の功労者であり、今でも事業の中心人物であります。
しかし、口出しできるかどうかは、AKSとの関係性によります。
窪田氏のようにAKBを成長させるために協力してくれ!というスタンスならば会社に置くことは十分考えられます。
しかし、「もう秋元さんに頼ってばかりいられない」となれば、当然隔離することも簡単にできます。
現在のAKS株式は100%吉成夏子社長が持っており、言ってみれば社長の意向1つで物事が動きます。
ということは、口出しできるかどうかは、最大出資者である吉成夏子社長との関係によります。
仮に吉成社長が、”まだまだ運営にも秋元氏の力添えが必要です”ってなれば、当然顧問などの職位を用意して会社に残すでしょう。
しかし現実は、業務委託という形を取った結果だけを見ると、吉成社長は秋元氏と距離を置きたがったと見るべきです。
その理由は不明ですが、秋元氏に頼りっぱなしのAKS組織を改革したかったのかもしれません。
秋元氏を無下に外したAKSの今後は不透明
しかし距離を置きたかったにしろ、秋元氏への処遇は少し酷いなとは思いますね。
事実、秋元氏は、山口真帆さんの事件に対して会社側の行動に不快感を示しています。
会社側がすべて勝手に動いてしまって本来相談すべき秋元さんに相談も報告もせずにNGTの今後の動きなどを先に発表してしまっていたり。ある瞬間にトップが変わった瞬間から秋元さんがクリエイティブだけのプロデューサーになっていた
会社も人も持ちつ持たれつの関係です。AKB事業がここまで大きく成長したのは秋元氏の尽力があったことは誰の目にも明らかでしょう。
そんな功労者である秋元氏を無下に外すということは、AKSという会社の存続自体、今後危ぶまれるということです。
何故なら、最大産業であるアイドルプロデュース事業を秋元氏に依存している今、秋元氏や周辺がそっぽ向けば、すぐ立ち行かなくなるのは当然です。
それに秋元氏にそっぽ向かれたら代わりの人間が誰がいますか?っていう話になります。
プロデューサーは世に五万といますが、グループの作詞をほとんど手がけ、衣装も自身の関連する大学から取り寄せることが出来る大物プロデューサーは少ないですよ。
同じことを他のプロデューサーで分けるとすれば、それこそ業務委託費や管理業務が膨れ上がりますよね。
先を考えている経営者がするにしては、秋元氏に対する対応が随分と大胆だなと思います。
そんな大胆な決断をした吉成夏子社長の経歴や画像付きプロフィールはコチラです。
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また、山口さんに対する加害者発言やNGT問題の強引な幕引きの背景には、吉成氏の投資が絡んでいる事実があります。
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この辺も合わせて読んでいただけると、今回のNGT問題の背景が少し見えてくると思いますので、良かったら参考にして見て下さい。
まとめ
秋元康氏は、そもそもAKS設立当初から資産比率はほぼ無かったのですが、窪田氏との関係性によって、会社幹部に据えられていました。
それが、吉成夏子社長に代わって、関係性が代わり、業務委託という形で管理業務やその他問題から離されました。
当然、山口真帆さん暴行事件の報告も、秋元氏には上がってきません。
現在の秋元康氏と、AKS=吉成夏子氏との関係は、距離を置かれたことから、あまり良好とはいえ無さそうです。
こうしてみると、秋元氏はそもそもAKSの人間ではなくなっているので、暴行事件に対して説明責任という義務的立場では無いですね。
後は、自身が育ててきたAKS事業に対して、どれだけ救いの手を差し伸べてあげられるか、といったあくまでも補助的な役割に注目していきたいですね。